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ブラフマー(ब्रह्मा,Brahmā,Brahma) --自己紹介

こんにちは、私は教授のノランです。
ブラフマー神の起源からお話しします。
ブラフマー神の起源ははっきりとは分かりませんが、ヒンドゥー教の最高神の3つの様相(トリムルティ)の1つとして、ヴェーダ時代の後半に登場したと考えられています。ブラフマー神は、万物実存の根源とされた「ブラフマン」という抽象的な概念を神格化したものであり、宇宙や生命の創造者とされました。
しかし、ブラフマー神は人気のある神ではなく、インドにある寺院で彼を奉るものは少ないのです。
ブラフマー神は仏教にも取り入れられ、梵天と呼ばれる天部の一尊となっています。梵天は仏法の守護神として、釈迦に教えを広めるよう勧めたとされています。
では、ブラフマーさん自己紹介をお願いします。

Brahma
私はブラフマーと申します。
私はこの宇宙とその中にあるすべてのものを創造した神です。ヴィシュヌ神とシヴァ神とともに最高神の3つの様相をなすトリムルティの一人です。古代のヴェーダ時代から信仰されてきました。私の創造力や知恵は、ヴェーダ後の時代に書かれた叙事詩やプラーナ文献でより詳しく語られています。
私は4つの顔を持ち、それぞれが東西南北を見渡しています。リグ・ヴェーダ、ヤジュル・ヴェーダ、サーマ・ヴェーダ、アタルヴァ・ヴェーダの4つのヴェーダ(注1)を、それぞれの顔から口伝えで伝えました。
私は自分の意志で様々な姿に変身することができます。
ナーラーヤナのへその中からから私が現れました。(注2)
私は美しい女神サラスヴァティーを妻とし、白い鳥ハンサを乗り物として、メール山にあるブラフマプラという場所に住んでいます。


ヴェーダ ってなんだ?   

ヴェーダとは、インドで紀元前1000年頃から紀元前500年頃にかけて編纂された一連の宗教文書の総称です。ヴェーダという言葉はサンスクリット語で「知識」を意味します。ヴェーダはバラモン教とヒンドゥー教の聖典として尊ばれています。
ヴェーダはシュルティ(天啓)とスムリティ(聖伝)に分けられます。シュルティは神から受け取ったとされる最古の部分で、口伝で伝えられてきました。スムリティは後世に作られた古伝書で、『マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』などがあります。
シュルティの中でも、サンヒター(本集)と呼ばれる部分が狭義のヴェーダです。サンヒターには以下の4種類があります。
『リグ・ヴェーダ』:神々への韻文讃歌集
『サーマ・ヴェーダ』:『リグ・ヴェーダ』に材を取る詠歌集
『ヤジュル・ヴェーダ』:散文祭詞集
『アタルヴァ・ヴェーダ』:呪文集
これらのサンヒターに加えて、ブラーフマナ(祭儀書)、アーラニヤカ(森林書)、ウパニシャッド(奥義書)などがシュルティに含まれます。ウパニシャッドはインド哲学の源流でもあり、アートマン(自己)とブラフマン(宇宙原理)の関係や解脱の方法などを説いています。
  

ナーラーヤナ ってなんだ?   

ナーラーヤナは、インド神話やヒンドゥー教で重要な神格の一つです。ヴィシュヌ神の別名としても知られています。ナーラーヤナは「水の上に眠る者」や「人間の住む場所」を意味するサンスクリット語です。ナーラーヤナは、創造神ブラフマーと破壊神シヴァとともに、三大神の一柱とされます。
ナーラーヤナは、世界の維持や保護を司る神として崇拝されています。彼は様々な化身(アヴァターラ)をとって、人間界に現れることがあります。代表的な化身には、魚(マツヤ)、亀(クールマ)、獅子(ナラシンハ)、豚(ヴァラーハ)、人獣(ヴァーマナ)、斧持ちの戦士(パラシュラーマ)、理想的な王(ラーマ)、牛飼いの少年(クリシュナ)、仏陀(ブッダ)、終末の騎士(カルキ)などがあります。
ナーラーヤナは、しばしば青い肌をした美しい男性として描かれます。彼は四本の腕を持ち、一対の腕には貝殻(シャンカ)と円盤(チャクラ)を持ち、もう一対の腕には蓮の花(パドマ)と杖(グダー)を持っています。彼は巨大な蛇(セーシャ)に包まれた蓮の花の上で眠っており、そのへその中からブラフマーが生まれます。彼の乗り物は鷲のような姿をした神鳥ガルダです。