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チティパティ, चितिपति, Citipati

こんにちは、お茶係のプージャです。
チティパティ についてお話ししたいと思います。
チティパティは、チベット密教において独特な存在感を持つ神格です。その形象は、一般的に二体の骸骨が抱き合っている姿で表され、死と再生、そして解脱を象徴しています。 また、豊穣や財福をもたらす女神としても信仰されています。特に、チベットでは広く崇拝されており、寺院や家庭の仏壇で見かけることも多いです。

チティパティの特徴と役割

死と再生の象徴 : チティパティは、文字通り「墓場の主」を意味し、死と再生を司る存在として捉えられています。
解脱の象徴 : 死を超越した存在として、解脱の境地を象徴しています。
煩悩の克服 : 愛と憎しみなど、対立する概念を統合し、煩悩を克服する力を象徴しています。
護法神としての側面 : 仏法を守護する護法神としての側面も持ち合わせており、修行者を悪から守り、悟りの境地へと導くと考えられています。
夫婦神としての側面 : 二体の骸骨が抱き合っている姿から、夫婦神としての側面も持ち合わせています。

チティパティの起源と伝承

チティパティの起源については、諸説ありますが、一般的には、深く瞑想している最中に盗賊に殺された苦行僧の夫婦が神格化されたという説が有名です。このことから、チティパティは、盗賊や悪人から身を守るための護符として信仰されることもあります。

チベット仏教におけるチティパティの役割

密教の修行 : チティパティは、密教の修行において、死と再生、無常といった概念を深く理解するための象徴として用いられます。
護法神 : 仏法を守護する護法神として、修行者を悪から守り、悟りの境地へと導きます。
死を克服 : 死を恐れることなく、生死を超越した境地へと導く力を与えると考えられています。

チティパティと日本の仏教の関係性について

チティパティと日本仏教の関係性は結論から言うと、チティパティは日本仏教において、チベット仏教ほど深く根付いていません。
  

日本仏教におけるチティパティ

直接的な信仰が少ない: 日本仏教では、チティパティを直接的な信仰の対象とすることはあまりありません。
密教との関連: 密教の経典の中には、チティパティに似た性質を持つ尊格が登場する場合もあります。例えば、弁財天は、音楽、芸術、財福の女神として信仰されており、チティパティとの共通点が見られることがあります。
民間信仰との混交: 一部の地域では、チベット仏教の影響を受けて、チティパティを信仰するケースも考えられますが、これはあくまで民間信仰のレベルであり、組織的な仏教の教えとして体系化されているわけではありません。

  

なぜ日本仏教でチティパティがそれほど広まらなかったのか?

伝来経路: チベット仏教は、インドからヒマラヤ山脈を越えてチベットに伝来しましたが、日本仏教は、中国を経由して伝来しました。このため、チベット仏教で独自に発展した信仰体系であるチティパティ信仰が、日本に直接伝わる機会が少なかったと考えられます。
宗派の違い: 日本仏教は、真言宗、天台宗、浄土宗など、様々な宗派に分かれており、それぞれの宗派が独自の教義や信仰体系を持っています。チティパティ信仰は、これらの宗派の主流の教えには含まれていません。


チティパティは、死と再生、解脱を象徴する独特な神格です。その形象は、一見すると恐ろしいものですが、深い意味と象徴性を秘めています。チベット密教において、修行者にとって重要な存在であり、死を超越した境地へと導く力があると信じられています。
チティパティは、その独特な形象から、芸術作品や工芸品にも多く見られます。 チベットだけでなく、ネパールやインドなど、ヒマラヤ地域一帯で信仰されています。