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チベット仏教と日本仏教 について

おばぁ
チベット仏教と日本仏教は、もともとは同じインドの仏教から生まれたんだけど、それぞれの土地の歴史や文化と深く結びついて、ずいぶん違う形になったんだ。
ちょっと見てみよう!


1. どこを通って来たか、何と混ざったのか
・チベット仏教
インドから直接チベットにやってきて、もともとチベットにあったシャーマニズムとかボン教っていう宗教と一緒になったんだ。だから、秘密の儀式とか、ちょっと不思議な教えがすごく大事にされているんだよ。
・日本仏教
中国と朝鮮半島っていう国を通って日本にやってきたんだ。その時、儒教とか道教っていう中国の考え方もちょっと混ざったんだって。それで、座禅をしたり、仏様の名前を唱えたりする、わりとシンプルな修行をする宗派がたくさんできたんだ。

2. 秘密の教えか、みんなに開かれた教えか
・チベット仏教
秘密の教え(密教っていうんだ)が中心で、曼荼羅っていう特別な絵を描いたり、火を使った儀式(護摩っていうんだ)をしたりすることがすごく大切なんだ。
・日本仏教
みんなに分かりやすい教え(顕教っていうんだ)が中心で、座ってじっくり考える座禅とか、「南無阿弥陀仏」って仏様の名前を唱える念仏っていう修行がよく行われるんだ。

3. 生まれ変わりを大事にするか、今の世で悟るか
・チベット仏教
人が何度も生まれ変わる(輪廻転生っていうんだ)ことをすごく大事に考えていて、偉いお坊さんの生まれ変わりを探す「化身ラマ制度」っていう特別な仕組みがあるんだ。
・日本仏教
何度も生まれ変わるよりも、「今のこの体で悟りを開く」とか、この世で良い行いをして極楽浄土を目指すっていう教えが多いんだ。

4. 生活への影響の仕方が違う
・チベット仏教
ちょっと神秘的な儀式とか、偉いお坊さんの教えが生活の中心になっていることが多いんだ。祈りの旗を飾ったり、特別な香草を焚いたりするのもチベットならではの文化だね。
・日本仏教
もっと一般の人たちの間に広まって、お寺の文化とか、家に仏壇があるとか、私たちの普段の生活に溶け込んでいることが多いんだ。

同じ仏教でも、育った場所や一緒にやってきたものが違うと、こんなに色々な違いが出てくるんだね。どっちもそれぞれの良さがあって、面白い!

チベット仏教と日本仏教の共通点については、以下のように説明できます。
チベット仏教と日本仏教は、いずれも大乗仏教の一派であり、インド仏教の伝統を受け継いでいます。 奉じる経典や論書には共通するものも多くあります。
チベット仏教と日本仏教は、密教の修行を行っています。 密教とは、仏や神々の世界を現したマンダラや、身体や呼吸などの修練法を用いて、悟りの境地を速やかに達成することを目指す教えです。
チベット仏教と日本仏教は、菩薩道を重視しています。 菩薩とは、自分だけではなく、他の生き物も苦しみから解放することを誓った存在です。 菩薩は、信解・菩提心・大慈悲などの方便を用いて、六波羅蜜という六つの徳目を修行します。