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ヒンドゥー教(hindu)ってなんだ?

こんにちは、ガイドのアンジャリです。
今回は、ヒンドゥー教についてお話しします。
ヒンドゥー教とは、インドやネパールで多くの人々に信仰されている宗教です。世界で3番目に多い宗教で、約11億人の信者がいます。ヒンドゥー教は、インドの文化や生活にも大きな影響を与えています。
ヒンドゥー教の特徴や魅力を、簡単にご紹介します。


多神教でたくさんの神様がいる
ヒンドゥー教は、多神教と呼ばれる宗教で、たくさんの神様がいます。
その数は3億とも33億とも言われています。中でも、創造の神ブラフマー、維持の神ヴィシュヌ、破壊の神シヴァは三大神として特に重要です。また、象頭の神ガネーシャや猿の神ハヌマーンなど、個性的な神様も人気があります。ヒンドゥー教では、自分の信仰する神様によって礼拝や儀式が異なります。また、インド各地で信仰されていた土着の神様もヒンドゥー教の神様として取り込まれました。そのため、ヒンドゥー教は多様性や寛容性に富んだ宗教と言えます。

カースト制度で社会的な階層がある
ヒンドゥー教では、カースト制度という社会的な階層があります。
これは、生まれた時に決まる身分で、司祭階級のバラモン、戦士・王族階級のクシャトリヤ、商人・庶民階級のヴァイシャ、奴隷階級のシュードラの4つに分かれます。さらに、それ以外の人々は最下層の不可触賤民と呼ばれ、人間以下とみなされます。カースト制度は1950年にインド憲法で禁止されましたが、現在でもインドでは根強く残っています。カースト制度は、結婚や職業などに影響を与えます。例えば、異なるカースト同士の結婚はできませんし、職業も世襲制です。ただし、IT分野などはカースト外とされており、誰でもチャレンジできる分野もあります。

輪廻と解脱という考え方がある
ヒンドゥー教では、輪廻という考え方があります。
これは、人が死んだ後に別の生き物に生まれ変わることを意味します。その生まれ変わる生き物はカルマという行いの結果によって決まります。良い行いをすれば高いカーストや幸せな生き物に、悪い行いをすれば低いカーストや苦しい生き物に生まれ変わります。ヒンドゥー教徒の願いは、この輪廻から解脱することです。
解脱とは、再生と死のサイクルから抜け出し、永遠の平安と至福に満ちた状態に達することです。解脱するためには、カルマを消滅させる必要があります。そのためには、神への信仰や礼拝、瞑想や修行などが必要です。

ヒンドゥー教は、インドやネパールで多数派を占める宗教です。
多神教でたくさんの神様がいること、カースト制度で社会的な階層があること、輪廻と解脱という考え方があることが特徴です。
ヒンドゥー教は、インドの文化や生活にも大きな影響を与えています。
インドを旅行する際には、ヒンドゥー教の知識を持っておくと、より楽しめるかもしれませんね。